(image credit :??NASA)
若田光一さんが31日、宇宙での長期滞在から帰還したが、着陸後の記者会見に自ら歩いて出席したことが、宇宙医学の面から注目されている。
帰還後はしばらくは歩けない飛行士も多いなか、若田さんはなぜ普通に歩くことができたのか?JAXAは、滞在中や今後のリハビリでの健康データなどを分析し、理由を探る。
若田さんの滞在は138日に及んだが、健康そのものらしい。
着陸後に若田さんを診察した宇宙機構の嶋田和人・宇宙飛行士健康管理グループ医長は「国際宇宙ステーションの新型の器具による運動が効果的だったのか、今回が3度目の飛行で慣れていたのか」と分析する。
以前、宇宙医学のカテゴリで紹介したが、無重力で骨が弱るのを防ぐため、骨粗しょう症の治療薬を実験的に服用したのが効いた可能性もある。
若田さんは今後45日間、NASAの手順に従い毎日、マッサージや水中運動などを2時間程度こなし、医学検査も受ける。これらのデータの分析から、これからの宇宙で健康に暮らすための秘訣(ひけつ)が見えてくると期待される。