世界中でみんなをつなげるインターネット。
このインターネット、運用の範囲は地球上に限られている。だが、これをくつがえすかもしれない事件がおきるかもしれない。
新開発の“惑星間インターネット”だ。
今週新たな実験フェーズに入ったDTN(遅延耐性ネットワーク)システムが実現すれば、宇宙飛行士が月から検索する、ネットに書き込みをするといったようなことが可能だ。
このDTNとはネットワークの新しい通信プロトコル(規約)で、宇宙インターネットに立ちふさがる途方もない遠距離とそれに伴う通信遅延を克服するテクノロジーとのこと。このシステムは将来、宇宙での活動において、動力や生命維持システムへの指示や制御機能を簡略化するために決定的な役割を果たすだろう。
NASAでは2011年までにDTNを導入する計画とのことで、すでに2008年11月には地球から約3200万キロ離れた探査機EPOXIと地上間で画像のやり取りがテストされた。5月には国際宇宙ステーション(ISS)も試験的に導入しており、7月の第1週からプロトコルのテストを開始している。
このDTN、太陽系の端までだってメッセージを届けられるかもしれないという優れもの!
ぜひ、2011年実現にむけて、期待したいところだ。