米東部時間2022年11月16日午前1時48分(JST午後3時38分)、NASA(アメリカ航空宇宙局)の新しい挑戦である「アルテミス計画」が大きな一歩を踏み出しました。
中継のアナウンサーが「We rise togerther back to the Moon and beyond!(我々はもう一度月へ、そしてその先へ!)」と力強く打ち上げを表現したのが印象的でした!
この言葉が示す通り、アルテミス計画では、アポロ計画以来となる有人での月探査となっていて、現在国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士が居るように、長期滞在クルーを月面に置き、アポロ計画を超えた月面探査により、宇宙基地ができる未来や、そこからの火星探査に向けた未来へと続くものになるでしょう。
打ち上げはNASAのロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS:Space Lounch System)」で行われ、月を目指す宇宙船「オリオン」の他に、日本の超小型深宇宙探査機「EQUULEUS(エクレウス)」、そして靴箱程度の大きさの月面着陸機「OMOTENASHI(オモテナシ)」などいくつかの探査機が相乗りしました。
JAXAの発表によれば無人探査機「OMOTENASHI」については、11月22日にSLSから放出者れたのち、予定していたような動作が出来ずに通信が途絶えたため、月面着陸を断念したとしています。理由は姿勢制御がうまくいかず太陽光による充電ができないため、電力が低下したためとしています。何かの拍子に姿勢が直り、電力が回復することを願い、復旧作業は続けるとしています。
JAXAと東大で共同開発したEQUULEUSについては、月フライバイにより、月に向かう所定の軌道への投入に成功し、計画の初期段階は順調に進んでいるようです。