人間が地球上で生活する時に、寝てる時間以外ほとんど立ったり、座ったり重力の影響を受けやすい状態で活動しています。
そして、この重力の影響で血液をは下半身へ引っぱられます。朝おきてすぐよりも夕方活動後に足がむくんで靴がきついなどの状態がそれを示しています。
しかし、上半身への血液の供給を保つように人間の体にはメカニズムがあります。一方、無重力の環境にさらされると重力による影響が除かれ体液の量および分布の変化がおきます。
(image credit : NASA)
どういうことかと申しますと、逆に上半身の方に血液がまわり顔がむくみ、足のほうは細くなるといったような現象がおきます。(この時、体の水分は約1~2リットル上半身に移動するそうです)
宇宙滞在初期には眼の周りを中心とする顔のむくみ、頭の周囲の静脈が太くなります。
上半身に血液がまわると、鼻がつまる感じ、頭が重たい感じ、顔の腫れぼったい感じが体液移動により生じます。
宇宙飛行の初期におきるこの体液移動で心臓の近くの中心静脈などの太い血管は拡張し、身体は体液が多すぎると判断します。
この結果体は体液が増えたと錯覚して、ホルモンや自律神経(意思とは無関係に内臓や血管の働きを支配している神経。)の作用で尿を増やし、体液をへらします。
それにより、足は細いままですが、顔のむくみなどの症状は軽減します。