マーシャル宇宙航空センターは、1960年に設立されたアラバマ州ハンツビル、レッドストーン兵器廠(へいきしょう)内にあるNASA(アメリカ航空宇宙局)のロケットの開発や宇宙技術の研究開発を行う施設。
もともとは陸軍のミサイル開発を行っていた場所であるが、1956年には陸軍弾道ミサイル局(ABMA)が設立されその本拠地となっていた。
当時は弾道ミサイルの開発が行われており、ドイツ人でアメリカのロケット開発をリードしてきたヴェルナー・フォン・ブラウンがその開発を指揮していた。ここでレッドストーンロケットやその進化系ジュピターCロケットを開発。ジュピターCロケットは1958年1月31日、人工衛星エクスプローラー1号をケープカナベラル空軍基地より打ち上げた。
1958年にはNASA(アメリカ航空宇宙局)が発足し、1960年マーシャル宇宙航空センターが設置され、初代センター長にフォン・ブラウン博士が就任した。1961年にはケネディー大統領が打ち出したアポロ計画により、人類を月に運べるロケットの開発がマーシャル宇宙航空センターで行われ、サターンロケットが誕生する。
マーシャル宇宙航空センターは、有人軌道実験室計画であるスカイラブ計画でも重要な役割を果たす。宇宙研究や実験などに多く関わっている。
ここで開発されたサターンVロケットは月面に人を運び、その後も多くの人を宇宙に運び、有人宇宙開発の枢軸を担った。
マーシャル宇宙航空センターには、USスペース&ロケットセンターという一般公開された施設があり、サターンロケットやアポロ指令船や、実物大のモックアップ、スペースキャンプと呼ばれている子供たちが宇宙について学んだり体験したりできる施設もある。
マーシャル宇宙航空センターの名前の由来は、当時の陸軍将軍ジョージCマーシャルからつけられたもの。
■DATA
名称:マーシャル宇宙航空センター
国、所在地:アメリカ合衆国アラバマ州ハインツビル
[googlemap lat=”34.711111″ lng=”-86.653611″ width=”400px” height=”350px” zoom=”4″ type=”G_HYBRID_MAP”]Huntsville, AL[/googlemap]
■LINK
マーシャル宇宙航空センター(NASA)
マーシャル宇宙センターの歴史(NASA)
(Image Credit : NASA)