NASAの主要拠点「ケネディー宇宙センター」への旅
アメリカのフロリダ州にあるアメリカ航空宇宙局(NASA)の主要拠点「ケネディー宇宙センター」(KSC: Kennedy Space Center)は、ロケットの発射場や打ち上げ管制施設、宇宙船の組み立て施設、研究施設、などがある広大な施設です。ここにはビジターコンプレックスと呼ばれる一般観光客が楽しめる施設があり、宇宙開発の歴史の展示や子供から大人までが楽しめるアトラクションがあります。
朝から夕方まで丸1日あれば十分回り切れる施設ですが、学びも多く、感動が沢山詰まっているので何度も見たくなるアトラクションもあるでしょう。
宇宙好きにとっては憧れの場所の1つでしょう。
今回はツアーではなく、自分で航空券や宿を手配し、レンタカーまたはUberなどでケネディー宇宙センターに行く方法をお伝えします。この方が断然自由度の高い旅行になります。
KSCに行く前の基礎知識と準備
KSCのある場所と周辺環境
ケネディー宇宙センターはフロリダ州の太平洋を望む東海岸に位置する「メリット島」を含む砂州になっている部分もあわせた「ケープ・カナベラル」と呼ばれる地域になります。フロリダ州と言えば日本から最も遠いアメリカです。
日本からは乗り換え(トランジット)が必要
日本から最も遠いアメリカだけに、直行便もありません。日本から国際線でダラス、シカゴ、デトロイト、アトランタなどアメリカのハブ空港経由でアメリカ国内線に乗り換えて、フロリダ州オーランド国際空港(MCO)で降りて、そこからバス、シャトル、タクシー、レンタカーなどで移動します。ケネディー宇宙センターはMCOからは車でおよそ1時間くらいのところにあります。
アメリカで使える携帯電話かどうか確認しよう!
今の時代携帯電話が使えないと何かと不便です。現地での調べものやレンタカー移動時のナビとしてGoogle Mapを使う際にも必要です。ソフトバンクなどは「アメリカ放題」が自動的に適用され、現地では「データローミング」をONにするだけで、日本にいるときと同じ料金、同じデータプランとしてそのまま利用できます。
現地ではGoogleMapやメール、電話だけでなく、航空券やESTAなどもアプリで確認できます。KSC専用アプリや他のテーマパークなどもアプリが用意されていてこれらを利用するためにも自分のスマホは利用できるようにしておきましょう。
携帯電話会社によっては別途日額を請求される場合もありますので、事前にキャリアに連絡して問い合わせておきましょう。
アメリカへ入国する際のVISAはESTAで!
アメリカに観光や短期ビジネスなど90日以内の滞在目的で旅行する場合には査証(VISA:ビザ)は免除されていますが、その代わりに渡航認証が必要です。この渡航認証を電子化したものがESTAです。これを各自オンラインで申請しておかなければ、アメリカに入国できません。申請には1人当たり21ドルがかかります。
ESTAの詐欺サイトにご注意!
なんとこのESTAですが、詐欺サイトや代行業者のサイトが沢山あります。しかも検索エンジンなどで最初に出てくるのは代行業者です。代行業者はあたかも米国の公式サイトのような名前になっていて、21ドルのほかに手数料を30~100ドルの間で取られてしまいます。
公式サイトは政府ドメイン(.gov)以下のサイトですから間違えないようにしましょう。
>>ESTA ( U.S. Customs and Border Protection)
アメリカで運転するためには国際運転免許を取得する必要があります
ケネディー宇宙センターのあるケープカナベラルは空港から車で1時間ほどの所にあります。電車やバスが通っていないため、レンタカーを利用するのがとても便利です。
アメリカでの運転には国際運転免許が必要です。日本の運転免許を持っていれば、運転免許センターに行ってその場で以下の写真のような冊子型の国際運転免許を発行してもらえます。交付に係る手数料は2,350円です。最寄りの警察署でも取得できますが、1~2週間程度かかります。免許用の写真とパスポートを持っていく事もお忘れなく。
KSCビジターコンプレックスでのプランをたてよう!
事前に公式ウェブサイトをチェックしたり、ケネディ宇宙センターの公式アプリをインストールしてビジターコンプレックス内で行われているイベントなどもチェックしよう。
宇宙飛行士に会えるチャンスもある!
ビジターコンプレックスの中央にあるUniverse Theaterでは、宇宙飛行士に会えるイベントが開催されていたり、公式サイトで事前にチケットを購入する際には、「CHAT WITH AN ASTRONAUT ADULT PACKAGE」という宇宙飛行士と食事をしながら話ができるオプションチケットを購入することもできます。
他にも無料のバスツアーとは別に、更に特別なエリアに入れるオプションを追加するなども可能です。
充実した1日にするためにプランをしっかり立てておくとよいでしょう。
お土産売り場にも珍しいモノが沢山!買い物にもしっかり時間を取りましょう!
ケネディー宇宙センターのお土産売り場には珍しいものが沢山あります。実際に宇宙現場で使われている「SPACE PEN」などは人気商品です。特にNASAのアパレルは人気で、NASAのクールなデザインのTシャツやジャケットが有名ブランドとコラボしたものなど種類も豊富に用意されています。
フロリダ・オーランド周辺の旅を計画しよう!
まずは滞在期間を有効に!
せっかくNASA、ケネディー宇宙センターに行くのなら、その周辺にある様々な施設に遊びに行く計画も立てるとよいでしょう。ケネディー宇宙センターの周辺にも様々な博物館があったりします。
ダウンタウンに行けばテーマパークも!
オーランド周辺で最も有名なのは山手線の約1.5倍の敷地面積があるといわれている、ディズニーファン憧れの「ウォルト・ディズニー・ワールド」です。
そして、もう一つの有名テーマパーク「ユニバーサルスタジオ・オーランド」もオーランドのダウンタウンにあります。ケネディー宇宙センターは1日あれば回り切れますが、ディズニーワールドを全て見て回るにはおそらく1週間~10日間くらいかかるでしょう。ユニバーサルスタジオ・オーランドも2、3日はかかります。
>>Universal Studio Orlando Resort 公式サイト
NASAに行くにはレンタカーかUber
NASAケネディー宇宙センターは、フロリダの東端の大西洋を望むケープカナベラルエリアにあります。空港から車で1時間ほどかかるこの場所への公共交通機関はありませんので、レンタカーで行くのが最も良いと思います。あとは、タクシーかUberで行く事になりますがタクシーだと100ドル程度、Uberを使っても80ドルくらいかかります。帰りはケネディー宇宙センター周辺でもUberならつかまりやすいので良いですが、自分が帰りたい時間に車を確保できるかはわかりません。
アメリカはレンタカーが絶対におすすめ。
広いアメリカの道路は運転が非常にしやすいため、左ハンドル、左ウィンカーだとしても、レンタカーがおすすめです。時間の自由度が高く、計画をフレキシブルに変更できます。例えば天候により行く場所を変更したりすることもできるでしょう。買い物時にも荷物を持ち歩かなくてすむからです。
レンタカーの予約サイトはいろいろありますので、いろいろ価格比較をしてみると良いでしょう。
ただ、レンタカーあるあるですが、日本で予約した時と支払う金額が違う場合があります。これは現地で保険のアップグレードを進められたり、有料道路を通過する際の料金を加算されたり、ガソリンを満タンにして返さなくてもよいオプションを進められたりして加算されていくからです。
オーランドダウンタウンには有料道路がいっぱい
オーランド周辺で、ダウンタウンの中をあちこち回ろうと計画しているのであれば、有料道路オプションはつけておいた方がお得です。つけなかった場合に有料道路を通過すると料金ゲートを通過するたびに$10加算されるようです。先に支払っておけば日額$10程度です。
宿泊施設は郊外か、ダウンタウンか?
NASA近くならタイタスビル(TitusVill)がおすすめ!
NASAのケネディー宇宙センターの近くに宿泊施設を取りたいなら、橋を渡る手前にある「Titusvill:タイタスビル」の中でもCheney Highwayと95号線の交差点周辺がおすすめです。比較的手ごろで綺麗なホテルが沢山あり、周辺には大手スーパー、ウォルマートやアメリカに行けばどこにでもあるチェーンフード店が沢山並んでいます。
せっかくアメリカに行くのであれば、日本には無いフードチェーン店に入ってみたり、タコベルやウェンディーズなど日本にあるお店でもメニューの違いなどに驚いたりするのも良いでしょう。ローズやホームデポなどのホームセンターに立ち寄ってどんなものが売っているのかを見るのも楽しいものです。
このエリアにはそれらがそろっています。このエリアは比較的治安も安全であるというのも良いところです。
ダウンタウンに宿泊する場合には注意が必要
ダウンタウン周辺なら安いホテルから高級ホテルまでいろいろあります。先に紹介したエリアのようにいろいろな店舗が集約しているところはありませんが、ショッピングモールなどもあちこちにありますので買い物するには便利なエリアです。それでも車移動が必要になりますので、やはり充実した日々を過ごすにはレンタカーがあったほうが便利です。
宿泊施設予約のポイント
宿泊施設を予約するには海外の宿泊施設予約サイトを利用するのが便利です。格安で予約ができ、アプリをダウンロードしておけば、予約確認もすぐにできます。
宿泊施設では、ほとんどの場合予約した内容を印刷した紙を提示する事はありません。名前を確認するためにID(パスポート)を提示し、予約を名前で確認し、クレジットカードを渡すだけです。
航空券とセットになっているお得なチケットなども良いのですが、意外と思う場所にホテルが無い場合などもあります。その場合は航空券と宿泊施設を別で取ったほうが良いでしょう。
以下のサイトはおすすめサイトです。
>>国内・海外ホテル格安予約のアゴダ【agoda】
>>エクスペディア・海外ホテル予約(Expedia)
>>【Trip.com】公式サイト
>>エアトリ海外ホテル予約
航空券を上手に取ろう!
航空券は上手に取りましょう。基本的には航空会社のウェブサイトで予約をするのが最も安全な方法です。
格安チケットなどを販売しているサイトは、いわゆる「余りチケット」を割り当てるので安くなっています。座席の指定はできませんし、数名で行った場合は席が離されてしまう場合があります。
また、帰りにお土産を沢山買ってきたい人は、現地でダンボールを買って詰めたり、安いスーツケースを買って預け荷物が増える場合もあります。格安チケットだと無料で預けられるスーツケースが1つだけという場合が多々あります。デルタ航空の場合などは追加手荷物には100ドルの費用が掛かります。予約時には必ず確認しましょう。
どの航空会社で行くか?
NASAに行くにはオーランド国際空港にトランジットで行きます。オーランド国際空港の空港コードは(MCO)になります。羽田空港とかはHNDなどわかりやすいのにオーランドが全然違う頭文字の空港コードになっているのは、元々オーランド国際空港の場所は「McCoy Air Force Base」という空軍基地だったため、その名残でMCO(Oの部分だけが恐らくオーランドを示している)となっているようです。
アメリカに渡航するのに最も便利なのはやはり現地の航空会社で日本への往復もある「デルタ航空」です。デルタは便数や乗り換えがある場合はその組み合わせも多いため、料金・時間など様々なパターンから選べます。
また、デルタの場合、国際線から米国内の路線に乗り換える場合もデルタ→デルタとなるため、
日本航空や全日空は完全日本語対応なので、安心ですがアメリカ国内に入ったら、日本の航空会社の飛行機は飛んでいないため、アメリカン航空やユナイデット航空などアメリカ国内の航空会社と連携して運行しています。飛行機の路線が限られるため、2,3種類の行き方から選ぶだけにとどまります。
>>全日空(ANA)
公式サイトで航空券を取得する場合、最安値のものは殆どがキャンセルできないものになっています。また公式サイトの運賃は時期によって全然価格が変わります。ある時は出発が近づくほど高くなったのに、ある時には出発日に近づくにつれ安くなったりとその時の需給状況で価格が大きく変わります。
普段はあまり格安航空券のサイトと公式サイトでの価格差はありませんが、時期によっては大きな価格差になる場合もあります。そのため一応格安航空券のサイトもご紹介しておきます。
【格安航空券のサイト】
一旦すべてを整理しよう
ここまでケネディー宇宙センターに行くために必要な様々な知識と情報を紹介してきましたので、最後にまとめておきます。
【事前計画編】
- ケネディー宇宙センター以外にどこに訪問するかを決める。
- 訪問する場所によってどこに宿泊するかを決める。
- オーランド空港からケネディー宇宙センターにどのように行くか。
【準備編】
- パスポートは持っているか?有効期限が切れていないか?
- 宿泊施設を予約する。
- ESTAを取得する。←詐欺サイトに注意
- 携帯電話会社に海外での利用を確認する。
- 航空券を確保する。
航空券の予約が一番最後になっているのは、先にも述べた通り格安チケットの場合キャンセルが効かないからです。宿泊施設などは前日までキャンセル可能なプランもありますので、先に予約をしておくことをお勧めします。途中でほかの宿泊施設の方が安くなる場合もあるので、その場合に変更も可能になります。
以上これらをそろえて