(Image Credit : NASA)
1969年7月16日アメリカ東部時間(EDT)9時32分(日本時間22時32分)人類初の月面歩行が目的のアポロ11号を搭載したサターンVロケットが打ち上げられた。
そしてその4日後、1969年7月20日22時56分(日本時間21日11時56分)人類は初めて月面に降り立った。人類初の月面歩行を行ったのは、ニール・アームストロング船長で、月面に降り立った際の1歩を「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である(That’s one small step for a?man, one giant leap for mankind.)」と表現したのは非常に有名である。
1961年5月25日、ケネディ大統領は上下院合同議会の壇上で大胆な声明を打ち出す。”10年以内に月面に人類を送りこみ、安全に帰還させる・・・”アポロ計画の始まりである。
アポロ計画のスタートは悲劇であった。1967年1月、アポロ1号では訓練中の火災事故で3名の宇宙飛行士を失った。その後、4号、5号、6号と無人での試験的な打ち上げの後、7号でアポロ計画初の有人飛行を行った。7号では地球の周回軌道を回り、1968年12月21日にはアポロ8号で月の周回軌道を回ることに成功、このときの3名の宇宙飛行士が最も月に近づいた人類である。9号では地球周回軌道上で、司令船と月着陸船を切り離して再ドッキングさせる重要なテストが行われ、10号では月軌道上で同様のテストが行われ、月着陸に向けた最終リハーサルとなった。
アポロ11号では、ニール・アームストロング船長とバズ・オルドリン宇宙飛行士の2名が月面を歩いた。
12号でも、月面への着陸が成功、11号では月面着陸船の着陸位置が予定より大幅にずれてしまったが、12号ではピンポイントで非常に制度の高い着陸に成功している。
アポロ13号は1970年4月11日に打ち上げられた。映画にもなったこのミッションは、月に向かう途中で酸素タンクの1つが爆発するという大事故に見舞われた。この事故により予定されていた月面着陸は中止、それどころか3名の宇宙飛行士を無事に地球へ帰還させることが出来るかも不明となった。ヒューストンの管制センターと3名の宇宙飛行士はあらゆる資源とアイデアを使い、ギリギリの電力の中、奇跡の生還を果たし「成功した失敗」と称された。万が一月面着陸後の事故だった場合、3名の宇宙飛行士は不可能だったといわれている。着陸前で物資がある状態だった事が幸いした。また、爆発は酸素の攪拌を行った際に、電気回路がショートして起ったが、この作業は月面着陸後に行われる作業だったが、途中酸素残量を示すメーターが異常を示していたため、その原因を探るために酸素タンクの攪拌を行った。つまり、ここで行っていなければ、月面着陸後にこの事故が起こる可能性が高かったことになる。
アポロ14号では、13号で行う予定だったフラ・マウロ高地に着陸し標本の採取にあたった。1971年7月26日に打ち上げられた15号では初めて月面車が利用された。16号では合計20時間の船外活動が行われ、アポロ計画最後の17号のミッションでは、アポロ計画初の夜間の打ち上げが行われた。17号は1972年12月7日に打ち上げられ、合計22時間の船外活動が行われ、月面での滞在時間は75時間ほどになった。
★SPECIAL LINK
— NASA Apollo 40th Anniversary http://www.nasa.gov/mission_pages/apollo/40th/index.html
— アポロ11号月面着陸 http://www.nasa.gov/externalflash/apollo11_landing/index.html
— アポロ11号月面歩行の映像 http://www.nasa.gov/multimedia/hd/apollo11.html