宇宙では筋肉と骨がへるというのは以前説明いたしましたが、実は不思議なことに身長はのびるんです。
地上では、朝おきてすぐに身長を測定したときに比べると、日中は重力のもと
活動を行うために、夕方の身長は1~2cm縮むといわれています。
逆に、無重力状態、つまり宇宙で活動している宇宙飛行士の身長を測定すると、なんと約3cmも伸びるらしいです。
その中で一番伸びた宇宙飛行士で最大7.4cmという記録もあります。全然ちがいますね。
この理由として、背骨のひとつひとつの間隔がわずかずつ長くなるためです。
宇宙では、もちろん重力をうけることがないので、圧迫がなくクッションの役目をしている椎間板が微妙に伸びます。
この影響のためでしょうが、宇宙では背中、腰の痛みを訴える宇宙飛行士も少なくないそうです。
身長の小さい方にはうれしい話ですね。
しかし、残念ながら、地球に帰還したときに重力の影響をうけるとすぐに戻るらしいです。
(image credit : NASA)