2009年7月22日、日本で46年ぶりに皆既日食が観測できます。日本時間で9時30分ごろから各地で部分日食が始まり、屋久島や奄美大島などでは、完全な皆既日食が観測できます。
(写真は、皆既日食が起こっているときに宇宙から撮影した地球。大きな影を落としている。)
日食は、太陽が月の後ろに回りこんでしまい、月の影が地球に落ちる現象。観測する場所によって、角度がずれるため、完全に隠れてしまう皆既日食と、部分的な部分日食があります。また、月は1ヶ月で地球を1周する楕円軌道で、地球は1年で太陽の周りを1周する楕円軌道であるため、月や太陽への距離も変わるため、月の距離が遠く、太陽の距離が近い場合の皆既日食では、太陽を完全に隠しきれずに、中央だけ影になり、リング状の金環日食になることもあります。
地球に投射される月の影は、時速およそ4400キロメートルの猛スピードで移動していくため、間即時出来る時間は数時間程度。
この日は全国的に日食が観測できるが、福岡で90%程度、東京で70%程度、北海道では50%程度の部分日食になります。
今年はガリレオ・ガリレイが望遠鏡を発明し、初めて宇宙をのぞいてから400年。それを記念して世界天文年2009という活動が行われ、今年は世界各地で天文観測に関する様々なイベントが行われる中、日本ではこのような珍しい観測が出来ます。(世界天文年2009公式サイトhttp://www.astronomy2009.jp/index.html)
部分日食は2004年と2007年にも日本で観測されているが、今回のように皆既日食として観測されるのは46年ぶりで、今回を逃すと26年後の2035年まで日本では観測できません。
★日食を観測する最の注意
日食は月で太陽が隠されるとはいえ、太陽光線は非常に強いものです。肉眼での観測はもちろん、望遠鏡や一般的なサングラス、黒い下敷きなどで観測しても目を傷める可能性がありますので、正しい観測方法で観測するようにしましょう。
▼日食を観測する方法(国立天文台公式サイト)
http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/obs.html
▼全国各地の観測時刻
http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/index.html
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